涼を求めて渓流へ!

涼を求めて渓流へ!

 東京の日中温度33℃という猛暑から逃げるように向かった先は上高地より手前、安曇野に流れる気持ちの良い沢。ロープを使わない比較的簡単な沢での渓流釣りで涼を求めにやってきた。

 入渓ポイントは車でアクセスできて無料で駐車できる好ポイント。1泊2日の食糧を詰め込んで、途中の適地で野営して戻ってくる算段だ。行けるところまで行って引き返してくる。2日間で気軽に沢遊びを楽しむには絶好の遊び場だと思う。

 

 入渓はダムから。道が整い、だれか先にすでに入渓しているのでは? と、ドキドキしながらも歩みを進めていく。いまのところ人は入っていなさそうだ。

 

 ダム沿いに広がるゴロタ石の広大な道を進み、やっと青々とした沢沿いの緑道が見えてくる。シダ類が茂る豊かな森だ。ハイキングや散策だけでも十分楽しめそうな魅力的な植生が目を愉しませる。

 

 いい雰囲気の沢が真横に流れるので、途中竿を振りつつ野営地まで遡行していく。小さな滝が真横に見えれば、野営地までもう少し。ちょこちょこと竿を出してはイワナのようすをチェックしながら進んだので到着まで思いのほか時間がかかってしまった。

 

 

 野営地はとてもいい雰囲気。このベースキャンプでゆっくりすごす時間が楽しみだ。

 タープとテント、ロープを張って濡れた衣服を干しておく。

 

(Photo by Hiroyuki Usami)

 遡行のあいだ「Military Rain Hat」をずっと被っていたが、雨や日差しを遮ってくれる防水性のある広いツバが渓流釣りにちょうど良く、ざぶざぶと渓のなかを進んでいくシーンでも濡れを心配しなくてもいいところが今回の旅にぴったりだった。防風性と透湿性も備えているので、帽子のなかもムレることなくつねに快適だ。

 野営地に着いてからは乾いたベースレイヤーに着替え、その上から「Women’s UPF50+ Hoodie」を着用。夏場1枚羽織りたいときにちょうどいいフーディで、低標高の夏場の山での休憩時や野営地ですごすとき、はたまた都内から山へと移動する際、このさらっと羽織れる薄さがかなり重宝している。デザインや色味もお気に入りで絶賛愛用中。

 

(Photo by Hiroyuki Usami)

 この夏のもうひとつのお気に入りが「UPF50+ ヘアバンド」。中途半端な髪の長さの私にとってヘアバンドは必須アイテム。野営地で帽子を脱いだあとに髪をまとめるのにちょうどよく、キャップにもなる広めのバンドでしっかりと髪をホールドしてくれるところがさらにいい。フィールドでの野営は髪がボサボサになりがちだが、それを隠しつつ、いい感じにまとまってくれるのだ。ツバの短い帽子でアクティブに活動したいときは、このヘアバンドをキャップとして活用できるのもうれしいポイント。最近はどんな山行にも欠かさず携行しているアイテムのひとつ。

 

 この日の夕飯はスパイスから作るキーマカレー。冷凍したひき肉と野菜、生米も担ぎ上げ、ボリューム満点の夕飯を楽しむのが沢旅の醍醐味。おいしくお米が炊けたらもう大満足。それだけでこの旅はすべてうまくいったと感じてしまう。

 

 あとはただただこの渓流とイワナとの遊びを楽しむだけ。釣れなくったっていい。この時間をすごすこと自体が楽しいのだから。

 

 沢旅に重宝するのはやはり「UV Mesh Finger Cut Glove」。以前沢仲間にこのグローブを借りてから、フィット感やグリップ性、水抜けの良さ、そしてなによりフィンガーレスなところが抜群に沢向きだと感じ、それ以来、沢ではこのグローブばかり使っている。もちろん釣りでも重宝しているし、夏山登山でも調子がいい。

 

(Photo by Hiroyuki Usami)

 愛らしいイワナも釣れました! やっぱり釣れるとうれしいですね。

 夏は山旅や沢旅、行きたいところに溢れている。今年の夏もたっぷり楽しみたいと思います!

 

 

文・写真◎阿部 静 Text&Photo by Shizuka Abe